人間科学部
目的
人間科学部 人間科学科
人間科学部人間科学科は、現代社会や現代人が抱える心の問題を心理学、仏教学又は社会福祉学の側面から考え、人間の心の本質を探究し、総合的視野で深く人間を理解できる人材の育成を目的とします。
修業年限と在学年限
大学を卒業するには、1年次入学生は修業年限4年以上、3年次編入学生は修業年限2年以上、4年次編入学生は修業年限1年以上在学し、卒業所要単位数を修得しなければなりません。
正科生
学科 | 専攻 | 入学区分 | 在籍年数 | 在籍年限 |
---|---|---|---|---|
人間科学科 | 心理学専攻 | 1年次入学 | 4年 | 10年 |
3年次編入学 | 2年 | 6年 | ||
4年次編入学 | 1年 | 4年 | ||
仏教学専攻 | 1年次入学 | 4年 | 10年 | |
3年次編入学 | 2年 | 6年 | ||
社会福祉専攻 | 1年次入学 | 4年 | 10年 | |
3年次編入学 | 2年 | 6年 | ||
4年次編入学 | 1年 | 4年 |
- 休学期間は、在学年限に算入しません。
- 休学期間は、通算して2年を超えることはできません。
科目等履修生
学年末の学年更新手続で「継続」を選択することで、受講期間を延長し、別の科目を学修することができます。 出願時、登録した科目以外で科目等履修生の開講科目(専攻専修内)であれば、履修登録が可能です。
学科 | コース等 | 受講期間(初年度) | |
---|---|---|---|
春入学 | 秋入学 | ||
人間科学科 | 看護学コース | 1年 | 1年 |
本願寺派教師資格コース | 1年 | 1年半 | |
科目等履修生(一般) | 1年 | 半年 |
卒業に必要な単位数
卒業に必要な単位数は、包括認定単位数を含めた124単位です。
入学区分 | 包括認定単位数 | 入学後に必要な修得単位数 | 卒業に必要な単位数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1年時入学 | - | 124単位 | 124単位 | 卒業までにスクーリング単位(30単位)の修得が必要 |
3年次編入学 | 56単位 | 68単位 | 124単位 | 卒業までにスクーリング単位の修得が必要(心理学専攻2単位、仏教学専攻10単位) |
4年次編入学 | 90単位 | 34単位 | 124単位 |
包括認定単位とは
3年次編入学は56単位分、4年次編入学は90単位分の単位を既に修得しているとみなし、入学時に認定している単位です。個別の単位認定については、以下ページをご確認ください。
卒業要件
専攻および入学区分により異なります。詳細については、各専攻のカリキュラムをご確認ください。
人間科学部 人間科学科
専攻 | 入学区分 | 備考 |
---|---|---|
心理学専攻 | 1年次入学 | カリキュラム・スクーリング日程 |
3年次編入学 | ||
4年次編入学 | ||
仏教学専攻 | 1年次入学 | カリキュラム・スクーリング日程 |
3年次編入学 | ||
社会福祉専攻 | 1年次入学 | カリキュラム・スクーリング日程 |
3年次編入学 | ||
4年次編入学 |
3つの教育方針
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
通信教育部人間科学部
通信教育部人間科学部では、以下の要件を満たし、各学科・専攻所定の単位を修得した者に学位を授与します。
- 論理的・科学的な思考能力と、人間に関する多面的で専門的な知識を身につけていること。
- 人間が直面する歴史的・社会的諸課題を分析し、主体的かつ実践的に解決できる力を身につけていること。
- 真の人間尊重の立場にたち、これらの知識と能力を社会のために活用できる総合的な人間力を身につけていること。
人間科学科(専攻共通)
心理学・仏教学・社会福祉学の知識を修得し、人間尊重と科学的人間理解にもとづき行動・実践し、社会に貢献する人材を育成します。
具体的には、人間尊重の精神、主体性、思考力、実践力を育成します。
専門能力について、仏教、人間の心理、社会のシステムや歴史、制度・専門職倫理などの知識に依拠した、総合的な人間理解力を修得します。
人間尊重の精神について、仏教精神にもとづく人間尊重の倫理・道徳観・価値観を身につけます。
主体性について、人間が直面する様々な問題を自ら積極的に考え、継続してその解決に取り組む力を身につけます。
思考力について、自ら設定した課題の情報を適切に収集・分析し、解決に向けて科学的、論理的に考える力を身につけます。
実践力について、自らの考えを明確かつ論理的な文章にまとめ、分かりやすい発信・発表・表現を行う力、倫理や専門知識を基盤とした専門職としての姿勢や行動を行える力を身につけます。
その上で、社会に貢献する人材、大学院等に進学する人材を育成します。
心理学専攻
建学の仏教精神に基づいた人間尊重の立場に立った学修を行い、所定の単位を修得するとともに以下の要件を満たした者に学位を授与します。
- 心理学の基本的知識、体系的知識を身につけていること
- 医療、産業、教育、社会福祉等々の各分野において心理学およびメンタルヘルス、カウンセリングの基本的な知識と技術を用いて貢献できること
仏教学専攻
建学の仏教精神にもとづいた人間尊重の立場に立った学修を行い、所定の単位を修得するとともに以下の要件を満たした者に学位を授与します。
- 仏教思想や仏教文化に関する総合的・体系的な知識を身につけていること
- 宗教関連、教育関連、メディア関連、社会福祉関連、等々の各分野において仏教精神に依拠した専門性を発揮しながら、自立した職業人として活躍できる資質と能力を有すること
社会福祉専攻
建学の仏教精神に基づいた人間尊重の立場に立った学修を行い、所定の単位を修得するとともに以下の要件を満たした者に学位を授与します。
- 社会福祉の理念-制度-実践、ソーシャルワークの専門的価値及び倫理-知識-技術、ミクロ-メゾ-マクロレベルといった重層的かつ包括的な学びを通して、社会福祉およびソーシャルワークの基本的な倫理・価値観・知識・技術を身につけていること
- 社会変革の担い手となるマインドを身につけていること
- 支援者としての自己の価値観を見つめられる技術を身につけていること
DP1.知識・専門性 【学びの基礎力を基盤とした専門能力】
- 自ら教養・基礎学力を修得し、自立的・主体的に学ぶことができる【教養・基礎学力】
- 人間の心理や行動を科学的に理解し、心理学的知識に基づいた総合的な人間理解力を修得している【心理学専攻:専門能力】
- 仏教思想や仏教文化に基づいた総合的・体系的な人間理解力を修得している【仏教学専攻:専門能力】
- 社会福祉に関する理念-制度-実践、ソーシャルワークの専門的価値及び倫理-知識-技術をミクロ-メゾ-マクロのレベルで体系的に理解し、他者に説明し実践できる【社会福祉専攻:専門能力】
DP2.関心・態度・人格 【他者と自己を理解し、自発的に踏み出す力】
- 自己と他者への深い洞察にもとづいて、多様な価値観を尊重し、社会において様々な人々と円滑な関係を築くことができる。【自己認識力・他者理解力】
- 社会における諸課題を発見し、共感的理解にもとづいて課題を分析・説明することができる【課題発見力】
- 人間が直面する様々な問題について自ら積極的に考え、継続してその解決に取り組むことができる。【主体性・実行力】
- 人間社会のストレスの問題について理解し、自己の心理的課題について対処することができる【ストレスコントロール力】
- 人間尊重と社会正義の実現に向けて行動しようとする意志を持ち、仏教精神にもとづく人間尊重の倫理・道徳観・価値観を身につけている。【人格形成・使命感】
DP3.思考・判断 【課題を多角的に捉え、創造的に考える力】
- 適切に情報を収集・分析し、かつ建設的な議論を踏まえ、課題解決に向けて科学的・論理的に考えることができる。
- 【情報分析力・論理的思考力】
- 自ら設定した課題について、心理学・仏教学・社会福祉学の立場から多角的な理解と提案ができる。【創造的思考力】
DP4.実践的スキル・表現 【多様な人々のなかで、自らの考えを表現・発信する力】
- 専門的知識と実践力にもとづく共感的なコミュニケーションを通して、様々な人々と相互理解を深めることができる。【コミュニケーション力】
- 自らの考えを、読み手・聞き手の立場に立った明確かつ論理的な文章や図表にまとめ、分かりやすい発表・情報伝達をおこなうことができる。【表現力・プレゼンテーション力】
- 目的の実現に向けて、人間に対する深い理解にもとづき、他者と協力・協働しながら課題に取り組むことができる。【傾聴力・リーダーシップ・チームワーク力】
教育課程編成方針(カリキュラム・ポリシー)
人間科学部
通信教育部人間科学部では、人間尊重の立場から、社会の諸課題を分析し解決に向けて、貢献できる総合的な人間力を備えた人材を養成するため、共通科目で専門教育に必要な基礎力を育み、専門教育では、心理学、仏教学、社会福祉学などの専門的な知識・能力を体系的に修得できるよう次の通り教育課程を編成し、実施する。
- 一般教養を学ぶ「共通科目」において学部の専門教育に必要な基礎力を修得するために必要な科目を配置する。
- 専門科目を学ぶ各専攻の「学科科目」においては、人間が直面する歴史的・社会的諸課題を心理学、仏教学、社会福祉学などの側面から論理的・科学的に理解し、実践的に解決できる力を身につける。そのために必要な専門科目を年次進行にそって段階的・体系的に配置する。
- 各科目の学修内容に即した、適切な学修方法を設定する。「テスト(科目)」では専門知識の定着を、「レポート(科目)」では論理的思考や文章表現能力の醸成を、「スクーリング(科目)」では教員や学生との双方向の学修によるアクティブな思考と言語的表現の醸成を、それぞれねらいとする。科目により複数の学修方法を組み合わせて学修を進める。
- 演習科目、実験科目、実習科目、研修科目等の設定により、学生の参加や実践を通じて、知識と経験をつなげる「アクティブラーニング」を推進する。
人間科学科(専攻共通)
心理学・仏教学・社会福祉学の知識を修得し、人間尊重と科学的人間理解にもとづき行動・実践し、社会に貢献する人材に求められる知識・能力を育成するため、以下の教育課程を編成する。共通科目では、建学の仏教精神を培う「建学科目」(必修)、テーマに沿って学び、思考力や表現力などの能動的能力、問題発見・解決能力を伸ばす「セルフディベロプメント科目」、外国語やメディアに関する「コミュニケーション科目」を体系的に履修する。各専攻において心理学、仏教学、社会福祉学の専門科目を学ぶ前提として、SDGs や共生に関する知識を含めた社会および人間についての教養について、理解を拡げ、深める。
学科科目は、それぞれの専攻において、専攻の学修の基礎・基幹となる「必修科目」と、学修者の関心に沿って選択される「選択科目」によって編成されている。基礎科目および基幹科目は、主に1年次と2年次に配当され、応用・実践力を身につけさせる選択科目との連携を図っている。
また、授業の実施にあたっては、「テスト(科目)」では専門知識の定着を、「レポート(科目)」では論理的思考や文章表現能力の醸成を、「スクーリング(科目)」ではアクティブな思考と言語的表現の醸成をそれぞれ行い、論理的・科学的な思考能力と人間に関する多面的で専門的な知識を身につけていること、人間が直面する歴史的・社会的諸課題を分析し、主体的かつ実践的に解決できる力を身につけていること、真の人間尊重の立場にたち、これらの知識と能力を社会のために活用できる総合的な人間力を身につけていること、という学位授与方針に定める能力・知識を養う。
心理学専攻
心理学専攻の学科科目には、学修者が目的や関心に合わせて入学時に選択する、「スタンダード心理学コース」「臨床発達心理コース」「カウンセリングコース」「看護・医療心理コース」「産業カウンセリング/キャリア・コンサルティングコース」の5つのコースにより、その領域に特有の専門科目が配置されている。心理学専攻学科科目は、「コース共通科目」と、5つのコースの学修の中心となる科目群から構成される。
コース共通科目は、心理学の基礎を学ぶ「基礎科目」・「基幹科目」・「専攻科目」、履修者の学修関心を発展させる「発展科目」「仏教学専攻選択科目」「卒業研究」から構成されている。
各コースには、コースの基軸となる「基幹科目」および「領域の基礎」科目、そして「専門・応用」科目から構成されている。
各コースの科目は選択科目として設定され、履修者の関心に応じて入学 2 年目以降に選択したコース以外の科目も履修可能である。
所定の科目を履修すると申請資格「認定心理士」の取得が可能である。
仏教学専攻
仏教学専攻の学科科目は、「基礎科目」「仏教基礎科目群」「浄土教科目群」「仏教思想科目群」「仏教文化科目群」、そして「浄土真宗本願寺派教師資格科目群」「人間科学科目群」から構成されている。
必修である「基礎科目」で仏教学の基礎を固める。「仏教基礎科目群」「浄土教科目群」「仏教思想科目群」では、「入門」科目、「読む①」「読む②」科目を連携して履修し、各経典について理解を深める。発展の自由研究として「仏教聖典を語る」を履修し各経典について履修者自身が解釈を行う。また、「仏教文化科目群」では文化や実践を通して仏教の理解を深める。
所定の科目および「浄土真宗本願寺派教師資格科目群」を履修することで、浄土真宗本願寺派教師資格に必要な単位を満たすことが可能である。「人間科学科目群」では現代社会における生・老・病・死について理解を深める。
社会福祉専攻
社会福祉専攻の学科科目は、「社会福祉系科目」「演習・実習系科目」「実践系科目」「自己育成能力開発科目」「認定心理士科目」「心理・仏教学系科目」から構成されている。
「社会福祉系」科目は、必修のテスト科目を中心に、社会福祉およびソーシャルワークに関する理念・制度・技術に関する基礎的知識を得る。「演習・実習系科目」では、レポート作成により実践的思考を涵養する。また、現場実習(「ソーシャルワーク実習1・2」および「ソーシャルワーク実習指導1・2・3」)では、実践経験を通してソーシャルワークの現場での意味や役割、支援者(ソーシャルワーク専門職)としての自己の思考や姿勢について理解を深める。「実践系科目」では、社会福祉系科目で学んだ知識を、より実践的な理解を深める。「自己育成能力開発科目」では、既存の知識の確認や新しい知識の補強を行う。
所定の科目を履修することにより、国家資格「社会福祉士」の受験資格を得ることができる。
また、「認定心理士科目」では隣接の心理学の知識を得るとともに、所定の単位を履修し申請資格「認定心理士」の取得を可能としている。「心理・仏教学系科目」では選択により、実践的な仏教に関する科目を含め、重層的・包括的な学修を深める。
入学者の受入方針(アドミッション・ポリシー)
通信教育部人間科学部では、人間尊重の立場から、社会の諸課題を分析し解決に向けて、貢献できる総合的な人間力を備えた人材を育成します。
年齢・年代や地域、時間等に縛られないインターネットを介した通信教育では、自己管理のもとで学修を進行していきます。
通信教育部人間科学部が求める者は、以下のような能力、意欲を持つ者です。
- 人間の生き方、哲学、心理、社会、福祉に関心を持ち、多面的・積極的に学びたいという意欲を持つ者
- 基礎となる教養に幅広く触れようとする姿勢を有しており、基本的な学力を持つ者
- 通信教育課程に積極的に取り組む姿勢を持ち、達成能力を持つ者
- 自主的に時間管理ができる者
- 社会に貢献する意欲を持つ者
- 情報を自ら収集し、自ら考えようとする姿勢がある者
- 他者の考えを聞き、自らの考えを述べ、文章に表すことのできる者