武蔵野大学 通信教育部では、2026年2月22日(日)に武蔵野キャンパスにて、今年度シンポジウム「世界の幸せをカタチにする。とは?」を開催いたしました。
当日は、対面会場に約100名、オンライン(Zoomウェビナー)に約180名と、全国から多くの学生や卒業生、一般の皆さまにご参加いただきました。
この度、当日の全編を収録したアーカイブ動画を公式YouTubeにて公開いたしました。当日ご参加いただけなかった方はもちろん、「武蔵野大学での学びの雰囲気を感じてみたい」という入学検討者の方も、ぜひご覧ください。
仏教×心理学で紐解く「思い通りにならない現実」との向き合い方
本学が創立101周年を迎え、次の100年へと歩みを進める今年度、釈 徹宗 総長と、小西 聖子 学長が登壇しました。
前半は、釈総長による講演「“思い通りにならない”と向き合う」からスタートしました。釈総長は、現代人が抱える「生きづらさ」への処方箋として、自身の中に多様な人格(子ども、高齢者、怒る自分など)が同居する「アパートモデル」という考え方を紹介 。「たった一つのアイデンティティに固執するからつまずく。自分の中の多様な顔を排除せず成熟させていくことが、苦しみと向き合う手がかりになる」と語りかけました 。
続いて小西学長による講演「心理療法における 向き合うとは」が行われ、仏教学と心理・精神医学という2つの学問的視点から、本質的で深いメッセージが投げかけられました 。
後半は、本多 勇 通信教育部長の進行のもと、釈総長・小西学長を交えた3名による鼎談(ていだん)が行われました。
「他者を幸せにする、ということ」をテーマとした議論では、対人援助職を目指す上で「こだわり(執着)を捨てるだけでは成り立たないのではないか」という本多教授の鋭い問いかけに対し、仏教の「空病(くうびょう)」という概念を交えて、理想と現実の間で揺れ動きながら進むことの難しさと大切さが語られました 。
答えのない問いに対し、学長・総長が自らの言葉で真摯に向き合う姿は、仕事や家庭など様々な役割を抱え、日々現場で葛藤しながら学ぶ社会人学生の心に、優しく、そして力強く寄り添う時間となりました。
参加者の声:孤独な学修を支える、本学ならではの温かな気づき
参加者へのアンケートでは、多くの方が「とても学びになった」と回答するなど非常に高い評価をいただき 、日々の生活や実践に結びつく深い洞察が数多く寄せられました。
【参加者の声(アンケートより抜粋)】
- 「思い通りにならない現実社会を生き抜くために、『こだわる』と『こだわらない』の間を揺れ動きながら進むという仏教の智恵は、日々の生活や仕事にすぐに応用できると感じました」
- 「苦しい過去の記憶を無理に消そうとするのではなく、思い出すたびに『出会い直し』、柔軟に再構成していけば良いというお話に、深く心を打たれました」
- 「仏教と心理学が交差する、武蔵野大学ならではの深みのある内容でした。同じように働きながら学ぶ仲間が全国に多くいることを実感でき、日々の孤独な学習の中でホッと安心できる時間となりました」
すぐに白黒をつけるのではなく、複雑な問題を抱えながらも考え続ける力(ネガティブ・ケイパビリティ)。本学の通信教育部が提供する学びは、単なる知識の習得にとどまらず、社会の現場で他者や自分自身と優しく向き合うための「実践的な力」へと繋がっています。
アーカイブ動画および「東京地域懇談会」のご案内
本シンポジウムの全編は、以下のYouTubeよりご視聴いただけます。通勤時間や家事の合間など、ご自身のライフスタイルに合わせてぜひごゆっくりご視聴ください。
なお、シンポジウム終了後には、教員と学生が直接交流を深める「東京地域懇談会」が同キャンパスにて開催されました。学生同士の繋がりが生まれる和やかな懇談会の様子は、以下の記事よりご覧いただけます。
【開催レポート】通信の孤独を吹き飛ばす!総勢90名超の「東京地域懇談会」
武蔵野大学通信教育部では、今後もシンポジウムや地域懇談会等を通じて、学生一人ひとりの学びに寄り添い、全国の仲間と繋がる温かい場を提供してまいります。

