インタビュー
「現場に戻りたい」という想いから進学。生活困窮者を支える最前線へ
人間科学科 社会福祉専攻
2024年3月卒業
飯田 晃希さん Kouki Iida
社会福祉専攻に3年次編入学。社会福祉士の資格を取得後、生活困窮者自立支援の仕事をしながら学びを深めている。
「現場に戻る」決意がキャリアを変えた瞬間
長年、医療機関に勤務していましたが、コロナ禍で職種が経営寄りに変わり、患者さんと距離が離れたことに寂しさを感じました。「現場に戻りたい」という思いから、社会福祉士の資格を取得しメディカルソーシャルワーカーとして働くことを目標に、大学進学を決意しました。進学にあたり、経済面や仕事との両立に不安がありました。実習免除が適用されないことから、長期休暇の確保に悩みましたが、「コロナ禍で時間はある、学びを始めよう」と考え方を変え、武蔵野大学通信教育部に進学しました。
通信制だからできた仕事と学びの両立術

学修は、教科書を読んでから問題を解くスタイル。決まった時間の確保は難しく、集中できる時にまとめて進めました。レポートは連休を活用し、課題の要点を整理して作成。久しぶりの執筆で何度も書き直しましたが、提出前には必ず見直しました。国家試験対策については、社会福祉専攻で続いている卒業生主催の自主勉強会「MUSATSH(ムサツー)」に積極的に参加するようにしました。MUSATSUは月1回開催されていて、各回で小単位の過去問範囲を設定しています。参加者は指定範囲の過去問題を事前に解いておき、MUSATSUの場で回答を発表し、その考え方や答えの導き方をディスカッションします。過去問題をただ自分で解き進めるだけではなく、仲間や先輩の考えやプロセスを聞くことでより理解が深まり、国家試験対策の大きな助けになりました。
スクーリングで得た“視野の広がり”と仲間の力

印象に残っているのは、スクーリングと社会福祉実習です。通信教育部は、社会人経験を経て社会福祉を学びに来ている学生が多いため、多様な背景を持つ仲間との議論は視野を広げ、年齢を超えた意見交換は貴重な経験でした。日常生活や仕事をする中で、集団の中で考えを話したり、内容を要約する、各々と意見をすり合わせたりといった作業は経験してきましたが、スクーリングで出会う仲間との会話は、同僚や友人とはまた違った考え方や捉え方があることを再認識する場となりました。児童養護施設での実習では、家庭環境や子どもとの関わり方を学び、家族問題への理解を深めました。医療機関ではなく福祉現場で仕事をしてみたいと考えるきっかけになったと考えています。
学びがつなぐ、新しい仕事と人との縁
授業やボランティアで得たネットワークが、現在の仕事につながっています。社会福祉士の資格取得後は福祉分野へ転職し、生活困窮者支援に携わるようになりました。現在はホームレス支援の現場で働き、日々新しい気づきを得ています。多種多様な考えや感じ方をする相手を前に、私自身の人としての幅はまだまだ狭いと自己反省をしながらも、毎日新しい気づきがあり、「人って面白いな」と感じることができるのは入学前との大きな変化です。
迷うなら挑戦を。学び直しが開く未来

次の目標は精神保健福祉士資格の取得です。社会人の進学は不安もありますが、学び直しは新しい自分を発見する機会です。興味のある分野なら、まず始めてみてください。学びを通じて得られる成長と仲間との出会いは、人生に大きな喜びをもたらします。

